2日連続の釣行の疲れ、昨夜の郷土料理で彩られた饗宴の翌朝である。きっと9時ごろまでは目が覚めないだろうと予想して、朝食の時間は最も遅い9時からのスタートを予約しておいた。
しかし流石に(午後)10時過ぎに床に着けば、7時ごろには目が覚めてしまった。
朝日に輝く窓の外を眺めてみる。・・・熊本、人吉辺りは、東京に比べると経度で10度ぐらい違う。また人吉は山間の盆地である。その分、周りの山からお日様が顔を出すのには、東京よりも遅くなる。・・・経度だけでも約40分、人吉の夜明けは東京よりも遅いという事になる。
窓の外を眺めると、驚いたことに、霧、朝霧、朝靄(もや)といった状態で、目の前の球磨川の水面でさえはっきりとは見えない。しかしその朝靄に日が差すと、乱反射して、結構まぶしいような明るさになる。
誰も起きようともしない。しかしだからといって私が音量をだしてテレビを見るのも気が引けたため、しばし布団に横たわっていた。
10分ほどすると、一人が目を覚ました。
そこで私は、昨夜はこの旅館の温泉には感動したが、3階の大浴場しか行っていなかった。ありがちな提案ではあるが、他のお風呂に行こうと誘った。
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