記憶するという事が苦手であった私が医学生であった時、
『何でこんなに沢山の事を記憶しなくてはならないのであろう・・・?』
と医者になることに困難さを痛感した記憶がある・・・
そして医者となって20年ぐらい経ってから、
『何て医者は社会人としては、未熟であると感じるのであろうか・・・!!??
何で先生などとは呼ばれている我々ではなるが、一般の職種の人と接し、話していると気恥ずかしいと感じるのであろうか・・・??』
大きな疑問であった・・・!!
そして今日、本を読んだり、テレビを見ていて気がついた・・・!!
一般の社会は、物に付加価値を付けて、原価と売値の差額を稼ぐ活動である・・・!!
そのためには、日々、付加価値が付けられて、利益が上げられる物を継続的に模索する活動である・・・!!
一方、医学に代表される大きな大系を持った専門職
・・・それは法律、税理など他にも似た職種があると思うが・・・
それらの専門職は、あまりにも個人が体得するには大きすぎる体系を修めること・・・
そうすることにより、我々は社会活動で、ある程度メシを食べられるように守られてもいる・・・
医学も日進月歩、その時その時に、新しい研鑽を積まなくてはならない・・・
しかしそれに失敗しても、突然、売り上げをあげる事が出来なくなるという事は無い・・・
しかし一般社会は、その時その時の、新しい事業を継続的に起こし、時として清算するわけであるが、失敗するという事は、いきなりメシを喰うことが出来ないというリスクを常にとっているという事・・・!!
つまり一般社会は、商業主義的な弱肉強食の世界・・・
医学は大系を如何に修め、収めたことを実践するという職種である・・・
であるから我々医者は、商業主義的世界を理解し、その観点からも発想しなくてはならないのであるという事である・・・
今更ではあるが、重要なことであると思う・・・!!!