8fc17b4d.jpg 私は、ブログを始めたとき、アメログとか、他のブログサイトもあったが、やはり『ホリエモン』という人の自由奔放なイメージ、社会の矛盾に屈折したような所があるようなイメージに、共感を感じたところもあり、『ライブドア・ブログ』を選んだような気がする。

 一方で、『ライブドアショック』には以前からわだかまりを感じている。
そんな中、ライブドアのダイレクトメールの『ドア日新聞』の配信を受けているが、そこでよく登場する山口巌氏のコメントが載っていた。

 『堀江貴文氏への恩赦適応は再考の経済政策
 この方のコメントは、彼の問題提起をすべき立場からしても、少し過激気味ではある。
 しかし基本、共感できるところが少なからずあると感じる。

 『ライブドアショック

 2006年1月16日夕方、突然、六本木ヒルズのライブドアに、東京地検特捜部の捜査が入ったということから始まった。
 それまでは、『ライブドア』は、飛ぶ鳥を落とす日本のIT企業の寵児であった。
 前年は、ホリエモンは衆議院議員選挙に立候補し、それを当時の政権与党の武部大臣は『自分の息子』?などともてはやし・・・しかし落選。

 問題点は、ホリエモンは実刑判決を受けるほどの犯罪を犯したのか?という一点である。
 しかしホリエモンの犯罪性の十分な判断がなされる前に、特捜は「サプライズ的」に強制捜査を行い、当然それに伴い、ライブドア関連の企業の株価は売り叩かれ、株主は大きな損害を被った。

 私は不勉強でもあり、今回述べることは語弊もあるかとは思うが、主に当時のマスコミから得た情報についての個人的印象である。
 その印象としては、犯罪性の白黒という意味で、ホリエモンは黒とは言い切れないのではないか??
 という印象であった。

 しかし実際に起こったことは東京地検の特捜であった。
つまり、国家機関である東京地検の判断は、正しかったのか否か?
同時に「サプライズ的な」捜査手法は、妥当性があるものといえるのか?
という疑問が残る中、結果的にはライブドアという会社が大きな痛手を被ったという事実である。

 捜査は「サプライズ的」でないことには、証拠隠滅の可能性があるという点は、その通りである。
 しかし「サプライズ的」な特捜という行為は、時として地検という組織、もしくは検察という組織、さらには政権与党という組織の、権力に基づいた暴力もしくは冤罪的な判断である可能性を否定できなくても、現実的には被捜査対象を壊滅的に社会的・経済的・人格的に壊滅させてしまうことになる。

 一方、冤罪であったという司法の判断が、この『ライブドアショック』で成されたとする。
 だとすると、ライブドアという会社の時価総額は大体6000億円程度であった記憶があるが、それ以外に関連した東京証券取引所の新興市場関連の会社が受けた経済的ダメージという意味では、とてつもない損害を、この東京地検特捜部の行動はもたらしたという事になる。
 逆説的には、経済的な補償規模を考えると、事実関係はいかなるものであっても、2006年1月16日に東京地検特捜部の起こした行動を、その後に日本の司法は覆す判断をする事は著しく困難であるという事例ではないかという事である。

 つまり「越権」「国家権力を傘に来たパワハラ」といえるのではないかという点である。