小さい頃・・・小耳に挟んだ記憶がある!
『百太郎溝の辺りには、人魂が飛んでいる事があるんだって・・・』
夏休みに、よく九州の祖父母宅、特に球磨盆地で遊び歩いていた私である。
夏の夜の怪談で、そんな事を聞いたのかもしれない・・・
この百太郎溝・・・
球磨郡湯前町辺りの球磨川の一部の呼び名である。
橋も架かっていて、通ったこともある。
しかしド田舎である。
夜は街灯も殆ど無いような、川沿いで、田んぼの真ん中と言ったところ。
この辺りは、球磨川は、少し川幅が狭く、淵になっている。
『この淵、地元の人が泳いでいたら、河童に足を引っ張られ、溺れて亡くなった。』
というような話も、田舎に人が、子供が水難にあわない様にと作り話なのかもしれないし、本当の話かもしれない・・・
先日ご紹介した『奥球磨の旅』を良く見ていたら・・・
『百太郎溝』の説明が載っていて・・・
江戸時代?かに、この辺り1000ha以上の水田を開墾するために、日本三急流の球磨川から、農業用水を引き入れるのは、さぞ難工事であったのだと思われる。
しかし、この『百太郎溝』が、ようやく完成することにより、地元の人たちは1000ha以上の水田を手に入れることが出来・・・
大きな富を得ることが出来た。
しかし一方、そのために、人柱となり、この難工事を成功に導いた村の青年がいたのだそうである。
その人は、年老いた母を残し、人柱になった!
その人の名前が『百太郎』!!だったのだ!!
一昔前の厳しい自然と、その自然に立ち向かっていった微力な人間達・・・
その人たちに中に・・・
生きて柱になることを受け入れた人たちがいた・・・
昔のこととは言え、『百太郎』さんの辛さ、人生の無念さが伝わってきた!!!