
そんな最近の面白いTVドラマの一押し・・・
『空飛ぶ広報室』が、完を迎えてしまった!
そして『元自(元自衛隊(官):良い意味では使われないそうですが)』の私としても・・・
ノスタルジーをもって20~30年前にフラッシュバックした気分にさせてもらえた。
このドラマは、自衛隊を一般国民に広く深く認知してもらう事を意図している航空自衛隊の一部署の日々の葛藤を非常に正確に、機知に富んで描いている。
私は、30年前に自衛隊の学校に入り、医師になったわけであるが・・・
自衛隊という組織は、余りに人に優しく・・・
行動体力という点では、申し分ないように日夜鍛えており・・・
それでいて控えめ。
警察や消防、海上保安庁などの組織に、いつも遠慮をしながら・・・
例え 丸腰でカンボジアの紛争地域に出向しろと言われたとしても・・・
切々と行動する。
当時自衛官であった私は、日本の防衛を中心で担っているのに、もっと胸を張って行動したらいいのではないか?
もっとリーダーシップを発揮して行動すればいいのではないか?
常々感じていたことを、昨日のように思い出しました。
また大学校に入る10年ぐらい前であったであろうか・・・?
確か当時、百里基地が本部であった『ブルーインパルス!』・・・
そのポスターを見た時に・・・
こんな曲芸飛行・・・
日本の航空自衛隊では、出来るはずがない!・・・
でも合成写真でもなさそうだし・・・
自衛隊ではなく、アメリカやソ連の飛行隊の写真を使ったのかな・・・??
写真ではなく、絵なのかな??・・・
と日夜、プラモデルで戦車や飛行機を作っていた少年であった私は懐疑した!
でも『ブルーインパルス』っていうんだ!
自衛隊なんだ!!
あまりの格好良さに・・・
今でいう「鳥肌もの」だったことも、つい先日の事のように思い出しました!
そして3.11『東日本大震災』・・・
その時 津波に襲われヘリコプターが流された仙台空港のテレビ映像は脳裏から離れません。
その時、ブルーインパルスは松島基地から出かけていたという事も、ドラマを見ていて初めて知った。
そして津波が来るまでの30分間に、松島基地の航空機が飛び立てなかった理由も、よくわかった。
震災後の、被災地域の救済に全力を尽くしてくれていた、わが自衛隊の活躍も、遅ればせながら実感できた。
いつもながらの『ひたむきな自衛隊』が非常に上手に描出されていた!
日本軍として60年余も存在しているのに、いまだに認知されていないかもしれない状態の自衛隊という組織の置かれた微妙な立ち位置に違和感をあらためて感じるし・・・
そしてこれからも日本軍として自衛隊にはますます活躍してほしいと願うし・・・
元自として、今までの我自衛隊の活躍に敬意と誇りを覚えました!
『空飛ぶ広報室』を・・・
非常に素晴らしい、自衛隊広報ドラマであると私は絶賛します!!