25f672da.jpg 放送大学は、かなり高度な内容の講義が多く・・・
 視聴していて、時々感動すら覚えます。

 高橋和夫先生という方の講義を拝聴しました。

 シリアは第3次中東戦争以来、現在のアサド大統領の父が大統領になり・・・
 現大統領もそうですが、アラウィ―派というイスラムの一派に属する少数の人たちが、シリアを牛耳ることが出来るようになった。

 しかしこのアラウィ―派という派は ともするとイスラム教扱いされない場合があり、少数でもあり存続の危機に立たされている。
 つまり、シリアの統治から排除されるという事は、すなわち存在を否定されるという危機意識を持っているという事。
 つまり死に物狂いで、現状維持を行うしかないと考えている宗派の人たちであるという事。

 私は、シーア派とスンニ派はよく耳にしましたが、このアラウィー派がシーア派の一部と考えられる時もあるが、そもそもイスラム教ではないものとして扱われる場合があるという事を初めて知りました。

 またシリアの軍人はロシアに留学していることが多く、ロシア人の妻を貰ったりして、民族的融合が図られているというのも、シリアとロシアの関係が深く、またシリアにはロシアの海軍基地があるという事と合わせて、濃厚な関係があると言わざるを得ません。

 またシリアの南のイスラエルとの関係も考えなくてはならず、地域的には日本のPKOも出ていた、コラン抗原がある。

 つまり、シリアの混乱は、当事者たちが非常に複雑な関係にあり、白黒つける戦いには最初からならない構図の上での戦争だという事。
 最善、停戦がやっとであり〜〜〜その火種は将来にわたってくすぶり続ける可能性が非常に大きい事が判りました。

 有難うございました。