下馬かやしま医院20周年1 コロナウイルスは、確かに非常に厄介なウイルスである。
 毒性が強く、罹患者の2〜6%程度の致死率である。
 しかも不顕性感染者(症状がないけれど感染している人)が数割存在していて・・・
 それらの患者も ウイルスを他者に感染させる。
 症状がある人が6%感染させるとすると、症状が無くても4.5%感染させるのだという報告がある。

 つまり、どんなに感染症者と非感染症者を区別しよう、診断しようとしても、迅速なPCRの結果を持たずして、判断する事は出来ない。
 〜〜〜しかも今の日本では PCR検査を受けることは、ほとんど困難である。
    人口1億2千万人の日本において、これから一日2万人出来るようにしたいという政府目標は・・・もはやかなり多数の有症状の患者でさえ、ほとんど検査できていない現状で、不顕性感染者の洗い出しなどできるはずがない。

 単純な理屈からしても、実際の医療の現場の実情を見ても、隣の人がコロナウイルスに感染しているか!?判断できないのが今日現在の日本の状況である。

 それでも医療従事者は、困った人、患者に出来るだけ協力的でありたいと考えているし、行動しようとしている。

 にもかかわらず『院内感染を起こした病院』は、誹謗中傷の対象かの様に受け取っている国民が多い。
 因果関係をしっかり考えてから自分の意志を表明するべきである。

 今は国難の時期である。

 何で!?
 誰が!?

 の問題もあるが、引き起こされた大問題の解決を試みて、コロナウイルスに感染してしまった人がいる。
 そんな病院がある。
 
 しかしこれらの医療従事者の態度や現実は、誹謗中傷の対象ではない。
 むしろ称賛に価する事象である。