8月14日『自然とは人間が征服するもの?・・・それとも共存させてもらうもの?』
においても詳述しましたが、私は川辺川ダムは造るべきではないと主張してきました。
昨日の、蒲島熊本県知事のご発表『川辺川ダムは造るべきではないと判断した』は英断です!!
とても嬉しいです!!
なぜ反対か、もう一度整理すると、
(1) 日本に残された数少ない清流の一つ、川辺川。そこにダムを造るという事は、川辺川自体と、川辺川が最も大きな支流となっている球磨川の今までの自然環境は決定的、回復不可能となる破壊を受けることになる。
・・・恐らく川辺川と球磨川はどぶ川同然になるであろうと危惧している。
・・・勿論、人間は自然を征服する立場には無く、自然により共存することを許されている立場である。
・・・川辺川ダム建設は、人間が自然を冒涜する行為である。
(2) 『五木の子守唄』で有名な五木村は、このダムで水没する。またダム建設現場となる相良村、その下流の人吉市等、地域住民は、この計画に関して根強く反対の意思を表明し続けている。
(3) 建設計画当時の日本では、お国が計画した事にたてを突くという事は許されなかった!!
・・・しかし地域住民は逐次段階を踏んで川辺川ダム建設に対して反対であるという意思表示を行ってきた。
・・・時に司法に訴えて、また時に地方自治という政治的に意味のある形で
・・・そして今回地域の首長(村長、市長、県知事)も民意と同様、反対の意思表示をした。
であるなら、根本的問題として、この川辺川ダムは誰が何の目的で造るのであろうか??
本来、建設計画をする時点においてさえ、その目的意識が曖昧であったのではないだろうか?少なくとも、1966年以来、40余年の時間が経過する中で、この川辺川ダム建設計画自体の必要性は著しく低下したことは間違いが無いことである!!
・・・人間はだれしも間違えることはある!しかし間違いを認め、行動を中止し、訂正する勇気は保持しなくてはならない!!
確かに、球磨川水系は何度も洪水を起こしてきている。そのために危険か箇所は沢山ある。現地の人はそれを十分理解している。その上で、やはり川辺川にはダムは造るべきではないと判断している。
部外者の私、時々遊びに行くだけの立場の私ではあるが、今年の春も球磨川下りをした。
今年の夏も川辺川で泳いだり、子供を遊ばせたりした。
・・・そして川辺川ダムの建設の進捗状況を自分の目で確認しに行ってきた。
・・・その上でこの川の自然を失いたくないと強く感じた!
ただ残念なのは、1966年以来、ダム本体こそ造られなかったが、このダム建設に関連した事業は着々と進められてきた。そのため五木村の人たちは、自分らの村を捨てて、沈まない高台へや全く別の町へ移住した!!
昔ながらの、川辺川に沿って、湾曲して走る細い道は、川面より何十メートルも高い位置へ、急な斜面を沢山削って、沢山の橋とトンネルと開通させて、強引に幅の広い直線的な道路へと変化していった!!
・・・その中には、太いミミズのような形をしたぼそぼそとした棒のような蕎麦を出してくれていた、地元の名店『加藤食堂』も入っている!
・・・かなりの自然破壊をすでに行ってしまっている!!
・・・それらに関する費用として2000億円も投じてきている!!!
・・・ああ〜〜もったいない!!!
人間は間違ったと認識したら、直ちに行動を中止しなくてはならない!!!